なにか悪いことが起きたとき、
「きっとこのあといいことが起きるはず！」
と、自分を慰めることがありますよね。
もちろん、そうやって気分が上がる方向に
自分をもっていくことは大事なことです。
ですが、本当は、
まだ起きていないいいことを待つ必要はありません。
今日は、そんなお話をしたいと思います。
この世は陰と陽でできている
心を穏やかに保つためにも、
人生をいい感じにするためにも、
覚えておいた方がいいことは、
この世は陰と陽でできている
ということです。
なにかの概念があるとき、
そこには必ず反対の概念が存在します。
「幸せ」という概念があるとき、
「不幸せ」という概念があります。
「高い」という概念があるとき、
「安い」という概念があります。
なにかの概念があるとき、
そこには必ず反対の概念が存在します。
どちらか片方だけの概念では
存在できないのです。
「いい」という概念があるとき、
「悪い」という概念があります。
どんな状況、どんな物事にも、
必ず陰と陽の両面が存在します。
たとえば…
結婚して、夫がいて、子どもがいる。
それ自体はただの状況で、
そこには「いい」も「悪い」も存在しません。
たとえば…
その子どもが学校に行かず、引きこもりになった。
それ自体もただの状況、ただの物事で、
そこには「いい」も「悪い」も存在しません。
その状況、その物事に、
「いい」とか「悪い」とジャッジしたのは、あなたです。
本当は「いい」も「悪い」もない
ただの状況、ただの物事に、
あなたが勝手にジャッジしたのです。
あなたがもし今
最悪な状況にあるとしても、
それは100％「悪い」ことではありません。
「悪い」のは50％で、
もう半分は「いい」ことです。
もし、
いいことなんてないよ、と思ったのなら
それは、いい部分が見えていないだけです。
その状況、その物事に、
「いい」も「悪い」も存在しない、というのは
「いい」ことも「悪い」ことも両方存在する
ということでもあります。
あなたが100円拾って喜んだとき、
そこには「いい」ことだけではなく
「悪い」こともあります。
あなたが転んで膝から血が出たとき、
そこには「悪い」ことだけではなく
「いい」こともあります。
あなたが海外旅行に行って楽しいとき、
そこには「いい」ことだけではなく
「悪い」こともあります。
あなたが好きな人に裏切られて悲しいとき、
そこには「悪い」ことだけではなく
「いい」ことがあります。
どんな状況、どんな物事にも、
「いい」面と「悪い」面があります。
それが陰陽論です。
これを理解すると、人生はもっとラクになり、
穏やかな人生になっていきます。
悪いことが起きたとき、いいことも同時に起きている
この記事の冒頭で、
なにか悪いことが起きたとき、
「きっとこのあといいことが起きるはず！」
と、自分を慰めることがありますよね。
と書きました。
本当はそんなことする必要はない、とも。
陰陽論を理解すると、
その意味が分かると思います。
なにか悪いことが起きたとき、
実際に起きたのはただの物事で、
あなたが「悪いこと」とジャッジしただけです。
あなたが「悪いこと」とジャッジしたから、
あなたは「悪いことが起きた」と思ったわけです。
だから本当は「悪いこと」は
なにも起きていないわけです。
「いいこと」も「悪いこと」もある物事の
あなたは「悪いこと」に注目して、
それを「悪いこと」だとジャッジした。
ただ、それだけです。
つまり、その物事の反対側には
必ず「いいこと」があります。
あなたが現時点では見えていない
「いいこと」が必ずあります。
なぜなら、物事には必ず
「いい」面と「悪い」面があるからです。
「悪いこと」が起きた時点で、
すでに「いいこと」も起きています。
今後起きる「いいこと」を待つ必要はありません。
なぜなら、すでに「いいこと」は起きているからです。
あなたに見えていないだけで、
「いいこと」はすでに起きています。
現時点では、「悪いこと」にしか見えていなくても。
よく、
「悪いことが起きたら、そこからなにを学べるかを考えよう」
といったことを聞きますよね。
これは、その起きた物事の、
「いい」面を探そう！ということです。
見えていない「いい」面を
積極的に見に行こうとする行動です。
さて、
あなたの今の状況、幸せですか？
答えが「幸せ」であれ「不幸せ」であれ
必ず同じだけ反対側もあります。
どちらかが見えていないだけです。
今の状況から抜け出して
もっといい状況になったとしても、
今の状況に「不幸せ」しか見えていないなら
その「もっといい状況」になったとしても
あなたは幸せにはなれません。
なぜなら、物事の「悪い」面に
注目する癖がついているからです。
あなたが、いいなぁと思う、その状況、
本当にいいことだけですか？
あなたが、いやだなぁと思う、その状況、
本当に悪いことだけですか？
物事には必ず両面あります。
ちょっと視点を変えて、考えてみてくださいね。
