今日は、
「〇〇が含まれた目標や願いは叶いやすい」
ということについて、
お話していきたいと思います。
「目標を追いかけるのが辛くなってきた」
「願いがなかなか叶わない」
という方は、
この記事を読むことで、
新たなヒントを得られると思いますので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
幸福とは、「貢献感」のことである
先日、『嫌われる勇気』を読みました。
ベストセラーになっているので、
読んだことがある人も多いかと思います。
この本はとても面白くて、
たくさんの付箋を貼りながら、
一気に読んでしまいました。
『嫌われる勇気』は、アドラー心理学を
「青年と哲人の対話」という形で
分かりやすくまとめた本です。
青年が、
「それ、どういうことやねん!?」
「はぁ?納得できないんですけど!?」
と、哲人に様々な問いを投げかけ、
それに対して、哲人が答えたり、
さらに青年に問いを投げかけたりして、
議論を交わす、という流れになっています。
哲人は、アドラーの言葉を引用しながら、
青年を対話をしていくのですが、その中で、
「幸福とは、貢献感のことである」
と、言っています。
「貢献感」とは、
「わたしは誰かの役に立っている」
と思える感覚のことです。
これは、目に見える貢献でなくてもOKで、
「わたしは誰かの役に立っている」という
主観的な感覚を持つことができれば、
幸福になれる、ということです。
実際に自分が行なったことが、
相手のためになっているかは、
相手にしかわかりません。
そこを求めるのではなく、
「貢献感を感じる」ことがポイントです。
「貢献感を感じる」ためには、
「相手のために何ができるか?」
「この人に何を与えられるだろうか?」
と、考えることが大切です。
わたしは今まで
「幸福って何だろう?」とたくさん考えたり、
勉強したり、調べたりしてきました。
だけど、「幸福=貢献感」
という考え方は初めて聞いたので、
面白いなぁと思いました。
まず、与える
「貢献」は、誰かに何かを与えることです。
言い換えると、
誰かのために自分ができることをする
ということです。
「与えた分が返ってくる」という
言葉を聞いたことはありませんか?
他にも、
「自分が出したエネルギーが返ってくる」
なども馴染みがあるかと思います。
偉人の言葉も、「貢献」「与える」
というキーワードで見てみると、
いろいろと見つかります。
キング牧師
「人生の意義は、何を与えるかで決まります」
アインシュタイン
「他人のための尽くす人生こそ、価値ある人生だ」
ここまでくると、
今まで「貢献」「与える」などと
あまり考えてこなかった人でも、
「うん、大切なんだろうな」と思えるはずです。
ここでポイントになるのが、
自分にないものを与えようとするのではなく、
自分にあるものを与えることです。
自分に優しさがないのに、
無理に優しい人間になろうとして、
優しさを与えようとしたって、
それは無理だし、苦しいだけです。
与えるものを無理に作り出すのではなく、
また、あると思い込もうとするのでもなく、
「自分にあるもの」を与える。
それだけでOKです。
誰にでも、必ず与えられるものはあるし、
もし、
「どんなに考えてもないんですけど!」
と思うなら、まずはゆっくり休んで、
自分に優しくしてみてください。
自分を満たして、ゆとりができると、
「自分にあるもの」も見えてきます。
「貢献」という概念を盛り込む
これらを踏まえて、
自分の人生にどう活かすか、というとですね…
夢や目標を考えるときに、
「貢献」という概念を盛り込みます。
わたし自身のことを考えてみても、
自分だけのための目標は、
掲げても、「ただ掲げただけ」になりがちで、
エネルギーが湧いてきません。
ですが、「貢献」が含まれている目標は、
静かだけど、確かなエネルギーを
感じることが多かったなぁと思います。
「貢献」と聞くと、すごく大きなことを
考えないといけないと思いがちですが、
そんなことはありません。
夢や目標の例として、
「幸せな家庭を築きたい」
というのがあったとします。
「幸せな家庭を築きたい」という言葉を聞いて、
「家族がみんな、自分の言うことを聞いてくれて、
なんでもしてくれて、めっちゃラク!」
みたいなニュアンスって、感じないですよね。
「幸せな家庭を築きたい」という言葉からは、
「家族がいつも笑っていられるように、
子どもを育てたり、家事をしたりして、
家族と丁寧に接していこう」
みたいなニュアンスを感じませんか?
前者は、「家族に何かをしてもらう」
ことを考えているけど、
後者は、「自分が家族のためにする」
ことを考えています。
これが、「貢献」です。
仕事の目標についても考えてみます。
「月収100万円を達成する」は、
自分のことだけを考えている感じがします。
(これはニュアンスの問題なので、
ここはぜひ感じ取ってもらいたいです。汗)
だけど、
「商品をたくさんの人に買ってもらって、
幸せになる人を増やす」とか、
同じ月収100万円でも、
「月収100万円を稼いで、家族と豊かな生活を送る」
だったら、
「お客様のため」とか「家族のため」といった
「自分以外の人のため」のことを思っている、
という感じが伝わってきます。
それは、言い換えれば、
お客様のため、家族のために、
自分ができることをやろう!ということです。
このように、夢や目標に、
「貢献」という概念を盛り込むことで、
いいエネルギーが湧いてきて、
自然といい行動、いい仕事ができます。
同時に、相手に貢献できている、
という「貢献感」を感じることもできるから、
「幸福」も感じられる。
さらに、自分が与えたものは、
巡り巡って自分に返ってくるから、
さらに豊かに、幸せになる。
これ、めちゃくちゃいい
幸せのループじゃないでしょうか?
わたしは、自分の望みを意図することを
「オーダーする」と言っていますが、
自分だけが幸せになるオーダーよりも、
自分はもちろんですが、
周りの人も幸せになるオーダーの方が
叶いやすいです。
1人よりも2人、
2人よりも10人が幸せになるオーダーの方が
いろんなところから力を借りれるので、
強力で、叶いやすいんです。
目標や願いが叶わないなぁという
悩みがあるようなら、
・「貢献」という概念が入っているか?
・自分だけが幸せになる願いになっていないか?
この2つをチェックしてみると、
落とし穴に気づくかもしれません。
結局人は、幸せになりたいから、
その目標や願いを抱くわけですから、
「幸福=貢献感」というアドラーの思想も
参考にするといいのではないかな、と思います。
今日の記事が参考になれば嬉しいです。
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